夢を共有する
ホビー館 四万十
2012.07.27 訪問
 高知県窪川打井川に2011年7月にホビー館四万十がオープンした。2008年に廃校となった打井川小学校の体育館を改造してつくられた。
 「廃校となった小学校」,「ホビー館」,「へんぴ」のミスマッチとも思える単語にひかれて,行ってみた。 
 海洋堂は宮脇修氏が大阪の守口市ではじめた模型店である。宮脇氏は高知県幡多郡黒潮町(旧大方町)出身。宮脇氏は子どもたちが「戦艦のプラモデルをお風呂に浮かべても狭くてすぐに風呂のフチにぶつかってしまう。でも川に浮かべると流れていって帰ってこない」と不満を言えば,店内の3分の2を使ってプールを作り,自由に遊ばせた。冬はプールにフタをして,その上にジオラマを作りリモコン戦車を走らせた。ただ模型を売るだけではなく,近所の集会所を借りて模型教室や展示会を開いた。(ウィキーペディアより)

 へんぴなところである。ここに働いているスタッフの方は地元の人が多い。しかし,地元と言っても高知県内の人であって打井川地域の人はいない。県外からやってきたスタッフも一人いる。窪川の新居田(ここから40分?)にアパートを借りて通っているそうである。「ここは何にもないので買い物ができない」と。

 宮脇氏の採算どがえしの運営は,結果的に今の時代には人を引きつけている。入場料は800円なのに,おまけのフィギア(けっこう高そう)がついてくる。さらに,先着20名にはロゴのプレートのプレゼントまで。これでやっていけるのだろうか心配になる。子どもたちを,みんなを喜ばせるために採算が取れなくても夢をおっかけていく。だから,人が集まり活性化する。
 この日も県外からたくさんの親子連れの客,大人一人旅の人がやってきていた。