キュリオシティー,次の目的地へ
2013_07_17
7月16日,次の目的地がある南西方向をとらえた画像。19日には全走行距離が1kmを超えた。
 
 火星の岩石のサンプル調査からかつての環境の手がかりを得るなど大きな成果を挙げてきた探査車「キュリオシティ」。今月初めにこれまでの調査エリアを離れ,約8km離れたクレーターの中央丘を目指している。
 NASAの火星探査車「キュリオシティ」は,昨年8月の着陸地点から東へ500mほど離れたグレネルグ(Glenelg)周辺領域で岩石調査を行い,過去の火星に微生物に適した環境が存在したことなどを明らかにしてきた。
 7月に入り,「キュリオシティ」はおよそ半年を過ごしたグレネルグを離れて次の目的地マウント・シャープへ歩み出した。グレネルグから南西約8kmの距離にあるマウント・シャープはゲール・クレーターの中央丘で,そのふもとには露出した地層が多くあり,かつての環境の変化などの痕跡が見つかるのではないかと期待されている。
  NASA