球状星団の中の青色巨星
2012.11.06
 球状星団NGC 6362の中心。異なる色を持った星が密集している。そして, 重力によってしっかりと結ばれている。古い星からできており,年齢はどれも100億歳で,太陽よりはるかに年老いている。 150以上が私たちの銀河中では知られている。
 球状星団は,宇宙の初期の化石である。宇宙で最も古い構造の一つである。 球状星団内のほとんどの星が同時にできたと考えられる。しかし,ハッブル望遠鏡で得られたデータから,多数の球状星団から新しい考えが出てきた。球状星団の星の中には,それらの仲間より若く,より青く見えるものが存在する。また,それは青色巨星と名がつけられた。 NGC 6362は,これらの青色巨星が分布する。 星が密集しているところで見られるので,それらが星の衝突の結果なのか。他から星の間に移り流入し,それにより若く見せているのか。 NGC 6362は祭壇座(祭壇)の星座に地球から25000光年に位置する。 英国の天文学者ジェームズ・ダンロップが1826年6月30日,最初にこの球状星団を観察しました。 このイメージは、掃天観測用高性能カメラおよびワイドな組立カメラ3のワイドなフィールド・チャンネルで得られた紫外線・視覚的および赤外線映像を合成して作成された。
NASA
 欧州南天天文台(ESO)は10月29日,南天のさいだん座(Ara)に位置する球状星団「NGC 6362」の画像を公開した。画像は,南米チリのラ・シーヤ天文台にあるMPG/ESO2.2m望遠鏡の広視野撮像器が撮影したもので,多数の古い恒星が球状に集まり,きらびやかに輝く様子が捉えられている。