オポチュニティー3058日目
2012年9月28日公開
 オポチュニティーは3058日目(2012.08.23)に,ヨーク岬で活動をおこなった。
 高さ30cmからのパノラマカメラのイメージ。視界は,約9mの幅の地域。この露頭は非公式に「Matijevicヒル」とよばれる地域。
 この場所の調査から,エンデバー・クレーターの西部縁のヨーク岬には粘土鉱物の可能性が判明。
 このイメージは,753ナノメーター(近赤外線),535ナノメーター(緑)および432ナノメーター(青)の波長にのフィルタによって組み合わされたもの。
 
火星探査機「オポチュニティー」
オポチュニティ (Opportunity),正式名称マーズ・エクスプロレーション・ローバーB (Mars Exploration Rover B, MER-B)。
 NASA の火星探査車で,マーズ・エクスプロレーション・ローバープログラムで使用された2台の探査車のうちの2号機である。2004年1月25日午前5時5分 に,火星のメリディアニ平原に無事着陸した。このちょうど3週間前には1号機のスピリットが平原の反対側に着陸していた。
 探査車は,NASAが想定した耐用期間の10倍以上が過ぎた現在も性能を維持したまま活動を続け,火星の地質学的な分析を行っている。一週間ごとの活動の状況は,NASAのジェット推進研究所のウェブサイトで見ることができる。
 当初は,オポチュニティの活動は90Sol(火星日)間が予定されていたが,何度も延長が繰り返され,2006年11月17日をもって,1,000火星日に達した。オポチュニティは最初に火星に着地した時,たまたま平坦な場所ではなくクレーターの中に着陸したが,土壌や岩石のサンプルの調査,風景の撮影などを行うことができた。この時のサンプルの分析結果より火星の表面に赤鉄鉱が存在することが明らかになり,過去に水が存在していたという仮説が生まれた。(ウィキーペディアより)