、巨大な小惑星ヴェスタのこの全景は,2011年7月24日の連続回転しながら撮影する特殊カメラによって撮影された。ヴェスタのこのイメージは,赤道と平行な様々なサイズ衝突クレーターを示す。 |
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小惑星ヴェスタ |
1807年3月29日にドイツのブレーメンでハインリヒ・オルバースによって発見され,古代ローマの女神ウェスタにちなんで名付けられた。
ベスタの直径は468 - 530kmと,小惑星帯では3番目の大きさであり,四大小惑星の一つに数えられる。ベスタの表面は他の小惑星に比べて格段に明るいため,条件さえそろえば小惑星の中では唯一,肉眼で見ることができる。
ベスタと他の小惑星を分ける特徴の一つとして,内部が地球のように層構造となっている。中心部には鉄とニッケルからなる核があり,その外側にカンラン石からなるマントルを持つ。表面は溶岩流に起因する玄武岩からなり,かつて小規模ながら火山活動が存在したと考えられている。これらの特徴は、太陽系の歴史の初期においてベスタ内部が相当の熱量により融解していたためであると考えられる。
ベスタのような層状構造を持つ分化小惑星は,かつては複数存在していたと考えられており,このような小惑星が衝突などによって破壊されたことが太陽系に存在する小惑星の組成の違いの原因になっていると考えられている。金属質の小惑星は,古代の分化小惑星の核に由来し,岩石質の小惑星はマントルや地殻に由来すると考えられる。(ウィキーペディアより) |
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