ハッブル宇宙望遠鏡が,重力レンズ効果によって明るくなったおよそ100億光年かなたの銀河を撮影した。鮮明な画像が得られたおかげで像がゆがむ前の状態を復元することができる。
はるかかなたの天体からの光が手前にある大質量の天体の近くを通過するとき,重力によって光が曲げられ,本来よりも明るくなって私たちの目に届く。この「重力レンズ効果」で天体が見える場合,その像はアインシュタイン・リングと呼ばれるリング状やアーク(弧)状に見える。
50億光年先にあるRCS2 032727-132623という銀河団を重力源として拡大された100億光年先の銀河を,ハッブル宇宙望遠鏡の広域観測カメラ3(WFC3)を用いて撮影された。 |
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