ネックレス 星雲
PN G054.2-03.4
2011_11_08
 ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた「ネックレス星雲(PN G054.2-03.4)」の最新画像。地球から約1万5千光年離れた「ネックレス星雲」で,首飾りのように鮮やかに輝いている。2005年に発見された惑星状星雲で、終末期を迎えた2つの恒星が外層部のガスを放出した後の残骸である。膨張して赤色巨星となった恒星は,約1万年前に付近の星を飲み込んだ。残った中心核と飲み込んだ星(写真中央の点)は、互いに高速で周回するようになり,今や1周に1日もかからない。遠心力で大量のガスが放出され、約1万5000光年先の宇宙に一風変わったリング状の星雲が形成された。青く見えるのは水素、緑は酸素、赤は窒素のガス雲である。
 
PN(Planetary Nebra)
 惑星状星雲。赤色巨星の最後に表面が爆発し新星となる。新星として明るく輝いた後に,残骸として円形,楕円形の星雲が残る。
 
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