イバラの奥に咲いたバラのように輝くピンク色の星形成領域。楕円銀河「ケンタウルス座A」のクローズアップ画像をハッブル宇宙望遠鏡が撮影した。
ケンタウルス座Aは、地球から1100万光年以上離れており,活動的な銀河を含んでいる。中心は,宇宙の中への高速ガスのジェットを放出する超大質量ブラックホールが存在する。超大質量ブラックホールあるいはジェットもこのイメージにおいて見えない。
楕円銀河を横切っている暗黒の“ちり”の帯も,クローズアップでは張り巡らされたつる植物のように見える。小さな青白い点は,高密度な帯の奥に存在する若い星団。ちりに隠れてしまうのが普通だが,紫外線から近赤外線までの波長域でとらえた画像を合成し,観測が可能になった。 |
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