矮小不規則銀河 NGC1427A
2005_03_03
 
 NGC 1427Aはろ座の方向に6000万光年離れており,600Km/sという高速で移動している。そのためNGC 1427Aは矢じりのような形をしていて,通り道に漂うガスとの衝突の結果,いたるところで星が生まれている。
 観測の結果,NGC 1427Aには100億年にもなる球状星団らしき天体が38個見つかっている。そして同じ観測から,NGC 1427Aの長い生涯もやがて無残に終わることがわかった。進む先には,ろ座銀河団の中心天体であるNGC 1399が待ちかまえている。このまま突き進めば,NGC 1427Aはずたずたに引き裂かれ,ガスや恒星を銀河間空間にまき散らすことになると考えられる。
 
Hubble