猫の目星雲(NGC 6543)は,りゅう座の方向,約3000光年にある惑星状星雲である。猫の目を思わせるイメージは,宇宙で星雲が見せるもっとも複雑な構造の1つである。イメージには,同心円状の構造やジェットなどが見られる。観測によれば,同心円状に広がるガスはおよそ1500年ごとに星から放出されたものであると考えられる。1回に放出される質量は太陽の1%ほどである。
1500年ごとに質量放出が起こる原因についてはいくつかの説が考えられているが,はっきりとしたことはわからない。また,質量放出は約1000年前に突然変化しているが,その原因もわかっていない。 |
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