三裂星雲はM20またはNGC 6514の名でもよく知られており,9000光年離れたいて座に存在する美しい星の形成される場である。このイメージは,ハッブル宇宙望遠鏡が三裂星雲の中心部をクローズアップで撮影したもので,暗いチリの帯が見られる。また,まぶしく輝いている形成されたばかりの大質量星の姿も捉えられている。
中央やや右は,複雑なフィラメント構造である。うすい青色は,この構造が酸素でできていることを表している。
また,原始惑星系円盤(原始惑星体)と呼ばれる天体も発見されている(中央下)。これは,星形成の途上にある若い星の周りに広がるガスやチリのリングである。このようなリングの存在する環境では,惑星が形成されると考えられている。
下のイメージは,密度の濃い柱状の構造から,4分の3光年もの長さのジェットが伸びているようすが見られる。柱状の構造の中にはひじょうに若い星が隠れており,ジェットはこの星から放出されている。
ガスやチリ,そして星間物質が相互作用を起こしているこの領域では,チリやガスの雲と共に新しい星や古い星が同時に存在している。(AstroArtsより) |
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