アリ星雲
 2001.02.01
 アリの姿に似ていることから名付けられたアリ星雲(Mz3)は,地球から3000光年離れた南天のじょうぎ座の方向にある。太陽のような恒星が最期を迎え大爆発をした後の姿である。
 星の爆発痕は,通常は球状の形をしているが,このアリ星雲のように左右にガスが噴出した珍しい形のものもある。このような対称形になることについては,最期を向かえた星の周りに質量の大きい伴星があるためとか,また星雲の中心で高速回転している星が強力な磁場を発生しているためとも考えられているが,はっきりしたことは分かっていない。写真は,1997年にハッブル宇宙望遠鏡が捉えたアリ星雲。
Hubble