盛岡−山田線
 
 山田線は盛岡から山田町までのJR線である。途中,宮古を経由する。岩手県は内陸部と三陸海岸とは,全くことなった地域で,文化も食生活も違う。内陸部の方が交通が便利で,首都圏に近い。東京都と盛岡までは東北新幹線の「はやて」で約2時間。盛岡と三陸海岸の宮古までは,JR山田線で約2時間。しかも,1日4本。車も約2時間かかる。
 それでも,盛岡−山田線と道路があったことから,東北大震災からの復旧が早く進んだ。2012.07.17現在.家の基礎のコンクリートはまだむき出しのままであるが,宮古市内の瓦礫はほとんどなかった。
 宮古から北の久慈までは三陸鉄道が復旧している。途中の田老は被害が大きかったので,野球場に置かれた瓦礫はまだ処理が続けられていた。壊れた堤防もまだそのままであった。
 
 
 
 1日4本。1両編成。人はポツポツ。対向列車なし。
 
 
 前日雨だったのか川の水が濁っていた。茶色というより赤色であった。盛岡,宮古の間は高い山はない。広葉樹も多かったが,やはり植林された杉や檜が多かった。スギが多いところで,がけ崩れが多かったのが気になった。
 しかし,さすがに緯度が高いのか,高知では高い山でしか見られないブナ林がところどころに見られた。
山田駅。駅は火災で焼け,津波でさらわれた。線路もない。