2012.08.19 訪問
 美馬市脇町のうだつの町並の東,川を渡ると,正面は五角形で,七色のネオンが輝くようなハイカラな建物が目だつ。映画に登場しそうな雰囲気の建物。いや,実際に映画の舞台となった。

 1934(昭和9)年に建てられ,戦前には歌舞伎や浪曲の上演で人気を集め,戦後には歌謡ショー公演や映画上映など地域の憩いの場として親しまれた。
 その後,映画の斜陽化と建物の老朽化が重なり,閉館,取り壊される予定でしたが,山田洋次監督の松竹映画『虹をつかむ男』のロケ舞台となったことがきっかけで,1999年に町指定文化財として昭和初期の創建時の姿に修復され、一般公開されることになった。

 現在は,地方歌舞伎,劇,映画館として細々と運営している。よく見ると看板には蜘蛛の巣が張っている。また,「虹をつかむ男」のポターやサインは色あせている。
 オデオン座の館長は山田洋次である。
入場料 大人200円 子ども100円
明るい看板娘。奈落を快く案内してくれた。
 
 
舞台の名称
 
奈落
2階にあった人形 何のため?