2012.12.02
竜串
 土佐清水から西に10Kmほど行ったところに竜串がある。竜串は今から約2000万年前に形成された。四国沖の比較的浅い海底で堆積したサ岩とデイ岩からなる。
 激しい風や波の浸食作用によって「蜂の巣構造」と呼ばれる特徴的な岩肌をはじめ,大竹・小竹・らんま石・かぶと石・鯉の滝登りなどの名称で呼ばれる奇岩・奇勝が点在している。
 「蜂の巣構造」は,サ岩の表面にかかった海水から塩類の結晶が晶出し成長するときに,その圧力によってサ岩の構成粒子がはがされてできると考えられている。
 そのほかに,河口近くできたために水流の方向が定まらずにできる偽層。「波の化石」と呼ばれる蓮痕,未固結の状態で変形し堆積した痕を残すコンボリュート構造(らんま石)。さらに,生物のはい跡や,住み家などの生痕化石が自然の芸術作品になって見られる。
 こんな見所いっぱいの竜串・見残しであるが,観光客がほとんどいないのは残念である。 
コンボリュート構造(らんま石)
 
斜交葉理(偽層)
 
蜂の巣構造とノジュール
 
4年前に封鎖。竜串は観光客は日曜日でもいない。
グラスボートに乗って見残しへ
海から眺める竜串の海岸
 シコロサンゴ
 
見残し
0.048マイクロシーベルト
 
Arts
竜串
 
見残し