2012.12.01-02
間崎の枕状溶岩
枕状溶岩は水の中で溶岩ができたものである。溶岩が湖に流れ込んだり,海中で溶岩噴出すると,水で溶岩が急冷され,周囲が非結晶のガラス質になる。中はまだ熱いので,周囲のガラス質の皮をつき破って溶岩が出てくる。そして,周囲がまた急冷される。それが繰り返されて枕が積み重なったようになる。このことから,枕状溶岩は湖,海の中でできた証拠である。海底のほとんどが,ゲンブ岩質の枕状溶岩からできている。
 ここ間崎の枕状溶岩は,1mちかくの大きさがあり,横に伸びている。下側に向いて垂れ下がっているのでこの岩体は逆転していない。また,発砲した穴があり,そのなかに炭酸カルシウムの方解石が入っていることから,浅い海でできたと考えられる。
清水港
 
唐船島
 砂岩泥岩互層。昭和南海地震によって,80cm上昇したらしい。
 
唐人駄馬遺跡
 巨石群はどうしてできたのか? 「周囲に遺跡があることから,弥生時代に南方から船でやってきて巨石を積み上げた」と,村起こしに・・・。カコウ岩の風化である。
 唐人巨石群の放射線量は,0.279マイクロシーベルト。高知市では0.04マイクロシーベルトだから7倍ぐらい。
遺跡からみた巨石群
 
白山洞門
 足摺岬の西に400m,白山神社から南に下りたところに大きな波の浸食によってできた穴があいている。カコウ岩は地下数Kmのマグマ溜りでマグマがゆっくりと冷えてできた。しかし,下部から引き続きゲンブ岩質のマグマが上昇してカコウ岩と反応して様々な模様を見せてくれる。貫入岩が多いので,浸食により,洞穴ができやすい。
白はカコウ岩,黒は安山岩質あるいはゲンブ岩質
 
カコウ岩に接する部分のゲンブ岩はより細粒になっている。
 
白山神社
 
万次郎足湯から見る白川洞門
 
女城鼻の海岸
 
女城鼻監視所跡
女城鼻のカコウ岩に貫入する岩脈
カコウ岩のタマネギ構造の風化
 
カコウ岩のひび割れに芽吹いたアコウの木
 
0.20マイクロシーベルトは高い値
東北の海岸はこの高さまで津波がやってきました。
 
夜明けの足摺岬の灯台